なぜ眠るのか
みなさま、こんにちは。
今回は「動物がなぜ眠るのか」についてのまとめです。
1.なぜ眠るのか
美味しいものを食べる、心地の良い音楽を聞く、楽しい本を読む、それこそ仕事が楽しい人もいることでしょう。
今の時代、”起きている時間”は私たちを飽きさせることなく、楽しませてくれます。
しかし、ヒトを始めとする多くの動物は、時間に差はあれど睡眠(それに類似する行動)を必要とします。
なぜ、起きている楽しい時間を中断してまで、眠らなくてはいけないのでしょうか。
以下に有名な4つの仮説を紹介します。
眠る理由(仮説)
・捕食者から隠れる
睡眠中、じーっと動かないことで捕食者から身を潜めたとされます。ただ、無防備すぎるかもしれません。
・エネルギーの節約
無駄な動きを抑えて代謝を下げることで、エネルギーを節約します。
眠りに入る直前に手足が暖かくなるのは、体から外に向けて熱を逃がして体温を下げるためです。体温が1℃下がると基礎代謝が12%下がり、その分エネルギーを節約します。
・回復
「疲れたから寝る」「身体を休めるために寝る」いちばん身近な感覚かもしれません。自律神経やホルモンバランスを整えて、体を回復・成長させます。
・脳の発達、メンテナンス
脳の記憶整理や老廃物除去などを行います。脳に溜まった老廃物を除去することで、脳へのダメージを軽減します。ヒトが起きている時間だけでなく、眠っている間もしっかり働いてくれいています。
今から、およそ2400年前(紀元前350年)、哲学者アリストテレスは『睡眠と覚醒』を著し、睡眠とはなにか、人間はなぜ眠るのかと問いかけました。そして近年、科学の力によって睡眠のメカニズムがどんどん明らかにされています。乞うご期待といったところでしょうか。
2.私の考え
動物は種によって眠る時間が本当にバラバラです。
sleep time | animal |
20時間 | ナマケモノ |
14時間 | ネコ |
8時間 | ヒト |
3時間 | キリン |
ヒトという種属の中であれ、眠る時間は人それぞれバラバラです。
同様に”動物が眠る理由”は個体間で異なり、まさに「答えのない問い」なのではないでしょうか。 つまり、眠る理由は各々の考え方がそのまま答えになります。
また、鳥居鎮夫先生は著書『行動としての睡眠』の中で、「「眠り」はその個体の生存に必要な仕事以外のことに使える時間があるかで決まる。」と述べられており、生活における睡眠の優先度によって、その意味も変わってくるのではないかと考えます。仕事の忙しさや季節なんかによっても随分変わりそうですね。
なんだかフワッとした終わり方になってしまいましたが、もし”眠る理由”が決められると、ヒトの行動が機械的になってしまうような気がします。
私はというと、夢を見ることを楽しむために眠ります。
◎結局、分からないから魅力的
参考文献
鳥居鎮夫著.行動としての睡眠
鳥居鎮夫著.朝が嬉しい眠り学
西野精治著.スタンフォード式最高の睡眠
アリアナ・ハフィントン著.スリープレボリューション 最高の結果を残すための「睡眠革命」